籠々狐

籠々狐(ロゥロゥコ)とは、瞑神ローロンガ東華へ渡った後の姿。ヴァグナリア神話では消滅したが、東華では「大妖怪籠々狐」として信じられ存在していた。

人間と神は存在する次元が違うので直接会うことができない。しかし「妖怪」である籠々狐はその両方の次元に存在できる。眩神教を相手に戦う「不可視の夕暮れ」の物語と並行し、籠々狐=瞑神ローロンガと眩神ヴァグナの極めて私的な心の交流の物語が展開していく。


容姿

  • 洞穴に引き籠ってる臆病な狐耳の妖怪
  • “不可視”の視点から語る籠々狐は「どんな目の細かい櫛も通せそうな滑らかな髪に、毛並み柔らかな狐の耳を持つ男」
    • 髪の色などの視覚的情報ではなく「触った時にどうか」という情報で語るのは触覚を重要視するミウアイ族の特徴
  • 作者の黒川氏が籠々狐として生活(≒コスプレ)していた際は「派手な古着物」を着て花を懐に入れていた。

戦闘能力

  • 「彩花幻術」という術を使う。術には生花と陣の描かれた扇を使用し、曰く「術にじゃぶじゃぶ使える蓮や牡丹の花さえあれば、ヴァグナリウムなど儂が一夜で落とせる」
  • デメリットとしてはヴァグナリウムの中心地はペンペン草しか生えていないような環境なので術に使う生花を得るのが難しい事。その為、籠々狐は(“不可視”の隠れ家で)花を育てて持参する。
  • 耳が良く、遠くの蹄の音を聞いて「お…嵐じゃな」と判断できるほど。
  • ゆったりした優雅な動作で扇を開いてドヤッとする間に、“不可視”は速攻魔術を2、3発かましてかっこいいキメポーズを取り終わっている(はず)。

籠々狐となった瞑神ローロンガの現在

  • 眩神ヴァグナにフラれたショックで数百年引きこもっていたが、「ヴァグナ女神にアタックしたのはアンタだけだったんぞ!」と“不可視”にドヤされている。
    • 他にも、お供え物をされているのを見た“不可視”に「てめえー餌付けされてんじゃねーか!神もここまで落ちぶれたらおしまいだぞ!」と怒られてもいる。
  • 神格を上げる為に名前に濁音を加えようとした際は(ヴァグナリア神話では濁音のあるほど神格が高い)、「わし、この名前のが気に入ってる。濁音いらん」と拒否している。
  • 「ロゥロゥコ」と綴る理由は、花の美しさが尊ばれる東華にかぶれた本人からの「『ゥ』にしてくれれば儂の名前、花が二つ入る!かわいい!そっちにして!」との希望による。
    • ミウアイ語の指小辞(「ゥ」)が東華文字の「ウ」と同じ5弁の花の形だから、という理由が大きい。このため、指小辞が二つも入った「ロゥロゥコ」はミウアイ語では「子狐ちゃん」という意味になっている。
  • 精神年齢が高く、自分は孤独だと言う“不可視”“不可避”両名に「儂はつい最近まで孤独の神やっとったんじゃ。貴様らこわっぱどもとは孤独の年季が違うわ。フラれた悲しみで数百年間洞窟に引き篭もってから孤独とか言え!」とドヤしてくれる。
  • 東華の「花詠み」が得意だが、雑草しか生えていないヴァグナリウムを見て「儂でも無理」と絶望している。
  • “不可視”の隠れ家では術に使用する花を育てているが、野菜や薬草の畑を籠々狐の花畑が侵略し現在奪い合いとなっている。
    • 「東華と違ってここではなかなか育たぬわ…」という愚痴も漏らしている。
  • 嵐の舞踏”の愛馬とは動物同士よく二人でまったりしている。
  • “不可視”の髪を「せっかく鬼百合のような髪を持ちながら一輪の花も挿さぬ許しがたい野暮。自分ならば、僅かに赤みの強い瞳も柘榴に見立てて一片の花歌を添えるものを…」と思っている。
    • いつも眩神教の白い法衣姿の“不可避”に対しても「毎朝寝坊でもしとるのか」と思っている(二日連続同じコーディネートは東華では『ありえない』)。また、“不可避”の法衣が他人の血に染まっていても、「ふーむ。おぬしに赤は似合わんな。儂が色合わせの手本を見せてやろう」と扇(と幻術)を見せびらかして来る等、ファッション(色彩センス)にはこだわりがある。


眩神ヴァグナに対して

  • “不可視”は眩神ヴァグナについてローロンガ(籠々狐)に「あの邪神はどんな姿だった?どんな醜悪で冷酷な本性だったか?」と尋ねたが、ローロンガは「あんな優しい瞳の純粋な存在は見たことがない」と答えている。(この言葉で“不可視”は眩神ヴァグナへの考え方に変化が生じる)
  • 東華の極彩色の文化(≒多様性)を得た籠々狐は、「ヴァグナよ、そなたの閃光の下ではどんな花も色を失ってしまうが、世界はこんなにも色鮮やかだ」と言ってヴァグナの所に花束を抱えて戻ってくる。

籠々狐「かつて儂が神だった頃は、銀河の果ての音まで聴けた…ヴァグナ以上に喧しく輝く光など無数におったわ。しかしな、銀河の無数の恒星の中で、儂が心惹かれるのはヴァグナだけじゃ」
不可視「おれは宇宙の話を聞かされているのか、それともジジイの惚気話か」


瞑神ローロンガ のページも参照


黒川氏発言より

・孤独の瞑神ローロンガはヴァグナを愛してしまった故に、孤独ではなくなって神としての機能を失って消滅します(神話の表層では、ヴァグナの姿を見たいと思ったために瞑っていた目を生まれて初めて開いてしまい、焼き殺された、と語られます)。この出来事が光の神ヴァグナの唯一の黒点となります。
・ただ、ヴァグナリア神話では孤独の神ローロンガは消滅してしまったので、もはや助力は仰げません。しかし東華の伝説では、彼は大妖怪"籠々狐"(ろうろうこ)としてまだ信じられていたので、"不可視"は今度はこの東華へ出向くことになります。
・で、"籠々狐"(ろうろうこ)は洞穴に引き籠ってる臆病な狐耳の妖怪なので、「ヴァグナリア神話で"ローロンガ"と呼ばれていたアンタはもっと偉大たった!ヴァグナ女神にアタックしたのはアンタだけだったんぞ!」と"不可視"にドヤされたりします。
・瞑神ローロンガ(現・籠々狐/ろうろうこ)の神格を上げるために濁音を加えようとするんですが、語末の「ガ」以外は最初から濁音がつけられない音なんです。彼も「わし、この名前のが気に入ってる。濁音いらん」。そこで逆に澄んだ音を重んじるミウアイ語のシステムを利用しようとするんですね…
・籠々狐のファッションチェック&オヤジギャグ(※東華人にとっては粋な文化)素晴らしいですね…!籠々狐がゆったりした優雅な動作で扇を開いてドヤッとする間に、不可視は速攻魔術を2、3発かましてかっこいいキメポーズを取り終わっているはず…。




編集者向けコメント

コメントを投稿するには画像の文字を半角数字で入力してください。


画像認証

  • 最終更新:2017-05-14 21:08:07

このWIKIを編集するにはパスワード入力が必要です

認証パスワード